◆ストーカー事件−警察の対応
「ストーカー被害は探偵へ−悪質なストーカー犯罪に巻き込まれる前にご相談を」でも記したとおり、昨今のストーカー事件は、被害者が事前に警察に相談をしているにもかかわらず起きてしまいました。それ等の事件を背景に、先日警察庁から「ストーカー事件の積極的な事件化」を求める指示があったようです。

【以下、毎日新聞より】

＜男女間トラブル＞積極的に事件化を…警察庁が通達

　千葉や東京でストーカーとみられる男による女性殺傷事件が相次いだことを受け、警察庁は２０日、男女間のトラブルが原因のケースでも法令違反があれば積極的に事件化するよう求める通達を全国の警察本部に出した。千葉の事件発生前、男の車内からナイフが見つかったにもかかわらず事件化を見送った反省に基づくもので、重大事件に発展させない対応を求めた。

　つきまとい行為が凶悪事件に発展したケースとしては、７月に千葉市の団地で洋服店員の豊田愛子さん（６１）が殺害され、次女（２２）が連れ去られる事件が発生。今月には東京・西新橋で無職の鈴木芳江さん（７８）と孫の耳かきエステ店従業員の女性（２１）が殺傷された。逮捕されたのは次女の元交際相手や女性の勤務先の常連客だった。

　警察庁では０６年に那覇など全国で連続して起きたストーカー殺傷事件を受けて、事前に相談されたストーカー事件への対応について通達を出しているが、今回も警察に相談や１１０番があった点を重視。対応状況を確認した結果、被害届の提出を打診するなどおおむね問題はなかったと結論づけたが、千葉のケースでは次女が事件の約１週間前に男の車で愛知県に連れ去られた際、車からナイフが見つかっていたことに注目。この時に愛知県警が銃刀法違反容疑での立件を見送った判断をとらえ「より真摯（しんし）に立件の可否について検討すべきだった」として男女間トラブルの過程でも積極的な事件化を指示した。

　また、愛知県警が把握した情報を千葉県警に伝えなかった点についても、ストーカー事件では継続的対応が重要だとして、事案が複数の警察本部にまたがる場合の情報共有を求めた。

【以下、毎日新聞より】



◆ストーカー被害と警察の現状
昨今のストーカー殺傷事件を受けて、上記のような対応をみせた警察ですが、実際には何をどうするかといった具体的な対策は発表されていません。ただ単に「ストーカーを積極的に事件化へ」と言っても、誤認逮捕や免罪が増加することも懸念されるため、現状では急速な変化は望めない状況といえるでしょう。

◆ストーカー被害−警察と上手な連携を
しかし、だからと言ってストーカー被害者が警察に相談に行かないわけにはいきません。大切なことは、警察へストーカー相談に行く際に、「警察が動かざるを得ない状況」をつくっておくことです。つまり、ストーカー被害の証拠や、ストーカーに及んでいる人物を証拠から割り出したうえで、相談をすることが大切だといえるのです。そのストーカーの状況証拠が、ストーカー規制法に抵触していれば、すぐにでも警察で対処することが可能になるからです。

◆ストーカー被害−お困りの方はまずご相談を
現在、悪質なストーカー被害に悩まれている方は、探偵・事務所−東京探偵調査士会にご連絡下さい。調査士会−無料電話相談センターでは、ストーカー被害の証拠撮りや人物調査などのご相談を随時受け付けております。現在ストーカー被害でお困りの方は、早い段階でご相談下さい。

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