「家出人」とは、本人の意思により両親や養育者、共に生活をする者に断りなく、その家を出て行き、戻らないことをいいます。一時的な無断外出や本人の意思のない連れ去り行為、または進学、就職で実家を出て行くことは、これに当てはまりません。

上記に当てはまる「家出」が発生した場合、ただちに警察へ「家出人捜索願い」の届出をしましょう。
家出人捜索願いについて、届出が出来る人物と、届出を行える場所は以下の通りです。

・　家出人捜索願いの届出が出来る人
本人の保護者、配偶者（夫または妻）、その他の親族、これまで本人を保護していた人物

・　家出人捜索願いの届出をする場所
最寄の警察署、交番、駐在所のどこでも届出は可能です。



家出のパターンも様々なものがあります。書置きやメールなどで家出をする意思を表明する人もいれば、ある日突然何も告げずに家出をしてしまう人もいます。そのため家族が突然いなくなってしまった場合、それが事故によるものなのか、本人の意思による家出なのかわからずに、届出を躊躇してしまう人もいるようです。しかし、いずれにせよ本人の身に危険が差し迫っていることは確かなので、状況がわからなくてもまずは家出人の捜索願いの届出は済ますべきでしょう。

家出人捜索願いの届出をする際、警察から家出人を発見するために必要な事柄を尋ねられます。
その地域によって聞かれることは様々だと思いますが、最低限以下の情報は用意していきましょう。

・　家出人捜索願いの届出に必要なもの、情報
家出人の氏名
家出人の生年月日・年齢
家出人の本籍
家出人が家出時に住んでいた住所
家出人の職業
家出人の人相（写真）
家出人の体格
家出人の着衣
家出の日時
家出の原因・動機
車両使用の有無（使用していれば、車両のナンバ−）



その他参考となる事項などについては、事前によく調べておくと良いでしょう。
家出人捜索願いの届出をしたあとで誤りに気付いたときは、電話などで必ず連絡を入れましょう。

警察本部では、家出人を早く発見出来るように捜索願いを受けたすべての家出人のデータを登録しているようです。特に、家出の原因等から判断して、自殺のおそれや事件、事故等にあっているおそれのある家出人などはコンピュ−タ−登録以外にも手配が行われています。

家出人を発見したときは、捜索願い届出の有無に関係なく、個別の法律に基づいて必要な保護が行なわれます。家出人捜索願いの届出が出ていても、保護することができる要件に該当しないときは、家出人本人の意思に反してまでは保護することはできません。

ただし、探偵事務所・興信所に家出人調査を依頼されている場合は、対象者発見直後から尾行調査を開始して、居場所・所在を割り出すことが可能です。家出人捜索願いの届出を出したあとに、家出人が帰宅したり、探偵によって所在が判った場合は、届出を出した警察署か交番又は駐在所に早めに連絡しましょう。

その他、家出に関するご相談やご質問があれば、調査士会−無料電話相談センターまでご相談ください。




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